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株式会社前川金属工業所
〒545-0052
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋4丁目22-17
TEL.06-6661-8001
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アルミ製品について

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Q&A

Q&A
 
鍋、やかんを使用していたら、中が黒くなってしまいました。なぜでしょうか?そのまま使っていて大丈夫でしょうか?また、どうしたら綺麗にできますか?
アルミ鍋ややかんの内部が黒くなる現象を、黒変化現象と呼んでいます
黒くなる原因は、アルミと水が反応を起こし、水酸化アルミをつくって表面に付着することが主な原因です
この物質が、また水の中のミネラル分等と複雑な作用をしてアルミの表面に固着し、黒く見えるのです(褐色に見える場合もあります)
このように、水や調理物に含まれる成分によるものですので、人体への影響を心配する必要はありません
 
次のような場合にも、黒変化が起こる場合があります
※水を継ぎ足しながら、ストーブなどで長時間使用したため、水質がアルカリ性になり、アルマイトが徐々に損傷を受けた
※酢などの酸性が強いもの、こんにゃくなどのアルカリ性の強いものを調理したため、アルマイトが損傷した
※内側をスチールたわしでこする等したため、アルマイトが損傷した
 
 
 
黒変化の直し方は、以下のような方法があります
●輪切りにしたレモンの切り口で、黒変化部をたんねんにこする
●水を入れ、りんごの皮を入れて煮沸する
 
ただし、これらの方法では完全にとれない場合もあります
人体への影響は心配ないので、そのままお使いいただけますが、どうしても綺麗にしたい場合は、クレンザーやスチールたわしで落とすことができます
ただし、この方法を使った場合、腐食を起こしやすくなります
また、黒変化を落としたあとは、再び黒変化しやすいので、水に米ぬかを入れて10~15分煮沸します
そうすると、表面に薄い被膜ができて黒変化が起こりにくくなります
 
鍋、やかんの内側の底にポツポツと白い粉のようなものが吹き出てきました。原因は?毒性は?
白いポツポツは、水道中の塩素や、ミネラル成分、あるいはこれらがアルミと反応して腐食を起こしてできた水酸化アルミです
この水酸化アルミは医薬品などにも使われているもので、心配する必要はありません
 
金属が腐食すると酸化物や水酸化物を生じて、さびが発生します
鉄は「赤さび」を生じますが、アルミの場合は「白さび」になります
腐食が進行すると、最後は穴があきます
腐食も、黒変化と同様に、生地製品で起こりやすいのですが、アルマイト加工製品でもアルマイトが損傷すると発生します
 
腐食を防ぐには、ご使用後は中性洗剤とスポンジでよく洗い、十分に水切りしておくことが大切です
水のくみ置きも避けてください
 
フッ素樹脂加工のフライパン、鍋なのに料理がこびりついてしまいます。なぜでしょうか?
フッ素樹脂加工製品は「物がつきにくい」「他の物と化学的に反応しない」といった性質があり、料理がこびりつかないようになっています
ただし、使っている間に徐々に表面が劣化してくるとこびりつきにくさがなくなってきます
また、使い方によってはフッ素樹脂を傷つけ、この性質がなくなってしまう場合があります
その原因は、以下の2つが考えられます
 
1.空焚きや強火で使用したり、角の鋭い金属へらを使用したため、フッ素樹脂が損傷したことが原因です
この場合、こびりつきにくさが回復することは考えられません
2.使用後十分に洗わなかったため、洗い落ちなかった油脂が付着していることが原因です
この場合、中性洗剤とスポンジでよく洗えば、こびりつきにくさがある程度回復することが期待できます
 
フッ素樹脂加工のフライパン、鍋の底に、ふくれやはがれが出てきたのですがなぜでしょうか?また、はがれたフッ素樹脂が体内に入っても大丈夫でしょうか?
フッ素樹脂の安全性については、いろいろな動物実験が行われ、人体に影響のないことが確認されています
万が一、フッ素樹脂を食べてしまっても、吸収されずにそのまま体外に排出されます
ふくれやはがれの原因は、下の2つが考えられます
 
1.フッ素樹脂加工製品の表面には、目に見えない微細な孔(ピンホール)があります
また、使用中に傷がついたり摩耗したりします
このため料理を入れたままにしておきますと、孔などから油や調味料が浸透して中で加熱膨張したり、素地の腐食を起こしたりして、塗膜を押し上げ、ふくれを生じさせます
このふくれが調理中に破れて、斑点状にはがれてくるのです
これを防ぐには、鍋やフライパンの中に料理を入れたままにしないこと、使用後は十分に洗っていただくことが大切です
2.フッ素樹脂加工製品に、角の鋭い金属へらを使用するとはがれの原因になります
 
アルミ製の鍋、やかんがアルツハイマー病(認知症)の原因というのは本当ですか?
ごく一部でそのような説が唱えられましたが、何ら実証されておらず、大多数の研究者の間では支持されていません
WHO(世界保健機構)やFDA(米国連邦食品医薬品局)、アルツハイマー病協会などでは明確に否定する見解を出しています
WHO(世界保健機構)、ILO(国際労働機関)、UNEP(国連環境計画)3機関の作業部会報告では、「アルミニウムが、アルツハイマー病の一次的な原因であることを支持する証拠はない。アルミニウムは、ヒトを含めたいかなる動物種においても、生体内でアルツハイマー病の状態を引き起こさない」と発表しています
これまでアルミ製品で健康障害があったという報告は一例もなく、アルミ鍋を規制している国もありません
アルミ調理器具は安心してお使いいただけます
 
金属製の調理器具では、どのような素材のものでも、食品と接触した場合、若干の金属の溶出が認められます
アルミ製品からの溶出量は、通常の調理では、1L当たりで0.1~0.3mgという、ごくわずかな量です
アルミニウムは、地表上に豊富に分布しているため、含有量はさまざまですが、すべての食品に含まれています
100gあたりの含有量でみると、次のような食品に多く含まれています
・海藻 8.5mg
・貝類 3.8mg
・大豆 2.5mg
これと比べても、調理器具からの取り込み量ははるかに少なく、人の健康がこれで左右されるようなものではありません
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