アルミ鍋ややかんの内部が黒くなる現象を、黒変化現象と呼んでいます
黒くなる原因は、アルミと水が反応を起こし、水酸化アルミをつくって表面に付着することが主な原因です
この物質が、また水の中のミネラル分等と複雑な作用をしてアルミの表面に固着し、黒く見えるのです(褐色に見える場合もあります)
このように、水や調理物に含まれる成分によるものですので、人体への影響を心配する必要はありません
次のような場合にも、黒変化が起こる場合があります
※水を継ぎ足しながら、ストーブなどで長時間使用したため、水質がアルカリ性になり、アルマイトが徐々に損傷を受けた
※酢などの酸性が強いもの、こんにゃくなどのアルカリ性の強いものを調理したため、アルマイトが損傷した
※内側をスチールたわしでこする等したため、アルマイトが損傷した
黒変化の直し方は、以下のような方法があります
●輪切りにしたレモンの切り口で、黒変化部をたんねんにこする
●水を入れ、りんごの皮を入れて煮沸する
ただし、これらの方法では完全にとれない場合もあります
人体への影響は心配ないので、そのままお使いいただけますが、どうしても綺麗にしたい場合は、クレンザーやスチールたわしで落とすことができます
ただし、この方法を使った場合、腐食を起こしやすくなります
また、黒変化を落としたあとは、再び黒変化しやすいので、水に米ぬかを入れて10~15分煮沸します
そうすると、表面に薄い被膜ができて黒変化が起こりにくくなります