1.空炊きはしないでください
アルミニウムの溶融点(物質が溶け出す温度)は660℃と、鉄の1500℃に比べて低いので、空のままで(不注意によるかけ忘れ)火にかけておくと溶けますのでご注意ください
2.湯沸しの使用に際しては、連続使用(とくに湿気立て用としてストーブ上での使用)の場合は、時々水を更新し、水のつぎ足しはさけてください
水のつぎ足しをしますと、水道水などに含まれている塩素イオン、銅イオン等が濃縮され、アルミ保護の役割をしているアルマイト膜を破壊し、腐食発生の原因となります
3.煮炊きする場合、酢、重曹などの酸性またはアルカリ性のもののご使用はなるべく避けてください
アルミニウムはもともと酸や、アルカリトは相性がよくありません
このため陽極酸化被膜(アルマイト)加工をほどこして十分耐える品質にしているわけですが、アルマイト製品だからといって酢や重曹などを添加する煮炊きに、たびたびご使用になることは好ましくありません
なるべく控えめなご使用を心掛けていただくとともにこれらの煮炊きされた調理品を鍋などに長時間保存しないでください
4.アルマイト製品のお手入れの際、アルカリ性洗剤、クレンザーおよび金属タワシなどのご使用はおやめください
これらのものをご使用になりますと、アルマイト膜を極度にいためますので、スポンジ等の柔らかいものに中性洗剤をつけてお洗いください
5.鍋などのこげつきを落とす時、ナイフ等の鋭利なもので削るようなことはおやめください
アルマイト被膜を傷つけ、腐食発生の原因となります。したがって、水につけ気長にとることが良策です
6.ご使用後は、よく洗って水気を完全に拭き取ってからご収納ください
水滴をつけたままの状態ですと、水道水に含まれている塩素、銅イオンなどにより被膜損傷のもととなります
7.使用用途以外のご使用(例えば、強い酸、アルカリなどの薬品用容器)は避けてください
アルマイト被膜を極度に傷めます
8.調理したあとは、なるべく鍋などの中に長時間にわたって料理を保存しておかないでください
調理器具であって容器ではありません
調理物は他の容器にあけ替えて保存してください
9.縁まで水を入れると吹きこぼれのもとになり、危険です
水は沸騰すると体積が膨張します
吹きこぼれによってガスが立ち消えたり、思わぬやけどを負ったりしますので、十分注意してください
10.熱源によっては取っ手が熱くなる場合がありますので、ご注意ください
調理によって高温加熱したり、ハイカロリーのコンロをお使いになる場合、位置によっては取っ手の部分が熱くなります
以上のことが、アルミニウム家庭用品の上手なご使用法です。ご使用になる製品は
みなさま1人1人のものですので、ご使用の際は愛着をもって使用してくださるよう
お願いいたします。この気持ちこそ製品を長持ちさせる唯一の秘訣といえましょう